誓い、あるいは、十字架
どうも、乳酸菌です。
なんかとんでもない置き土産が投下されてしまって、居ても立っても居られなくなり筆を執っています。
✨『Beast Blood Blend』のPVを公開!✨
— 【公式】CUE!(キュー) (@CUE_staff) 2022年8月11日
アプリ本編で未公開だったアニメ『Beast Blood Blend』のPVを公開しました。オリジナルキャストはMoon🌙が担当します。
PV▶https://t.co/0PWCjJPonp
ぜひチェックしてみてください👀
TVアニメ『CUE!』Blu-ray Vol.6の特典映像にて収録予定です📽#キュー pic.twitter.com/vYmYYCEKL8
私はLiberの人間でもなければ声優業界の人間でもないので、この情報はこのツイートで知りました。当然ですが。
でも、風組月組の3rdシングルがあって他2つがないわけではないとは思っていたので「やっぱりあったのか」くらいの受け止め方をしていました。最初は。
PV見ました?少年役の丸山利恵さんめちゃくちゃ良くないですか?
私としては彼女は年相応(かそれよりちょっと責任感が強い)女性として好んでいたのですが、声質としてはそれなりにハスキーなんですよね。悪魔エリスになっているときの様子からなんとなく察していただけるとは思いますが。
女性声優が少年役を演じるということは多々あり(私たちの生きる現実でもそうだし、CUE!の中でも空繰戯曲グレイゼファーなんてまさにそれでした)、声優によって違う性別の演じ方というのも人それぞれです。勇猛果敢なキャラクターもいれば、ちょっとやんちゃなキャラクター、女子を虜にするイケメンキャラクターなど色んな幅がありますよね。(現実でそれぞれどんな方を思い浮かべたかはこっそり教えてください。一致したら一緒に酒を飲みましょう)
翻って丸山利恵さんが少年役を演じるときに、どんなキャラを演じるのでしょうか?普段(いうほど普段か?)の悪魔エリスを見ている限り、中二病であったりやんちゃ目な役柄を演じるというのは一つの答えにも感じます。
一方私の中では「理知的で落ち着きがある、しかし芯の強い男の子」という明確な解答(正確には欲望)がありました。グレイゼファーのケルッコ(もともと天童悠希さんが演じていたメガネの子)のキャストを解放したときにピンときたのですが、声を張るよりはあくまで理性的に、他人や自分を諭すような口調というのが彼女にはとてもフィットしているな、と感じていました。普段の月組の中での立ち位置も、あちらこちらに振れていくメンバーの支柱というかバランサーというか、常識的な判断であったり、他の人の考えを尊重して言葉を選べる(本人にそのような自覚は多分なくてきっと素で出てくる言葉が心を打っている側面は大きい)子なので、そのイメージに引っ張られているところもあると思います。
まあなんにせよ、彼女が声優として少年役をつかむ姿というのはどこかで見たかったんですね。ゲーム内でも、しいてあげるならアニメでも。アニメではチーム全員でブルームボール2期のユピテル学園役をつかみます。あれも最終的にはライバル役、ある意味ではヒールとして立ちはだかる役ですが、あくまでかっこいい(そして圧倒的な迫力のある)女の子の役ですから、まあ若干消化不良なところはありました。ストーリーとしてはいいストーリーだったと思ってます。
閑話休題。
今日出たPV、まさしく、まさしく私が丸山利恵さんの少年役にふさわしいと思っていた役柄そのものだったじゃないですか。探偵事務所に一人で依頼にくる度胸と、それを可能にする知性、そしておそらく何らかの復讐を心に秘める強い意志。ある程度アニメを見たことがある私の個人的な妄想ですが、
「家族を何らかの形で失ったマルコ(CV:丸山利恵)が、その仇である何者かへの復讐を胸に秘め、怪しい噂が流れていて世間からは冷たい目を向けられている私立探偵ニーナ(CV:明神凛音)のもとへ調査を依頼するところから物語が始まる。その中で最終的な黒幕であるスタン(CV:遠見鳴)にたどり着くが、ニーナの助手シャルロット(CV:宇津木聡里)はスタンから危ない雰囲気を感じ取っていた。実際スタンはニーナとただならぬ因縁があり…」
みたいな感じのストーリーじゃねーかなと思うわけです。
(この妄想は下記ツイートを全く見ずに自分で書きました。マジで。よく見たら全部書いてあって草)
🐾『Beast Blood Blend』あらすじ&キャラクター紹介🐾
— 【公式】CUE!(キュー) (@CUE_staff) 2022年8月11日
コーネリアの街では、連続捕食事件が起きていて、世間を騒がせていた。
探偵事務所を営む女探偵・ニーナとその助手・シャルロットは、両親を捕食された少年・マルコの依頼で、犯人を探し始める。
捜索の末、犯人の居場所を突き止めるが……。 pic.twitter.com/ViMoi1Oxeu
まず私が探偵もののアニメが好きなのでこういうアニメ見たいし、あえて登場人物が獣化しているのも興味をそそられるポイントだし、そして上述の通り丸山利恵さんの役柄が本当にみたかった役そのもので、もうこれが「未公開だったけど最後だし出しちゃった」という体で提供されたのが本当に悲しいのですね。
仇となる相手と相対したときに怒りに身を任せて叫ぶマルコも見れたかもしれないし、逆に淡々と自らの身の上を怒りを抑えながら、でも言葉の端々に悔しさがにじむようなセリフを話すマルコも見れたんじゃないかと思うと、もうやるせなさがすごいんです。
私は丸山利恵さんが好きなのでこのPVが出た時点で上述の感情になりましたが、これをAiRBLUEの別の誰かが演じるときにどんな感じになるのか、それを見れないことで悲しみを感じる人もたくさんいるでしょう。わざわざCUE_staffさんも
>『CUE!』では声優を自由に入れ替えてアニメを再生することができました。
って言ってるくらいですからね。(そういうのを神経の逆撫でって言うんやで)
で、結局何が言いたいかというと、CUE!というコンテンツは本当に無限の可能性があったんだな、でもそれをもう見れないんだな、という空虚な気持ちでいっぱいになってしまったということです。無限の可能性を期待していた1人のオタクとして、今この段階でその一端を見せられてしまったことで、もっとそれを見せて欲しいという(けして叶わない)望みが湧いてきてしまって、発散する場所もなく、仕方なしにこうやってブログを書いています。
過去にどこかで書いた気もしますが、丸山利恵さんが声優としてまた一歩進んで、きっとこれからも進んでいくんだという事実を(改めて)提示されて、でもそれを観測できず想像するしかなく、あくまで「他者」としての丸山利恵さんではないことがしんどいです。「自分が」想像した丸山利恵さんを「自分で」愛していくのが耐えられず、でもそうすることしかこれからの彼女のことを考える術はなく、という無間地獄にはまっている気分です。
多分同じ気持ちを10/2のReadingLiveでも感じることでしょう。
救ってくれ。あるいは盛大に笑ってくれ。